何かと飲んでいる緑茶。
その緑茶って、どうやって作られているか知っていますか??
今回、品評会用のお茶づくりについて、取材をしてきました。
何かと飲んでいる緑茶。 |
普段、お茶の加工を見ることはほとんどないと思います。
新茶、特に品評会に出すのお茶について、お茶農家さんが集まって運営している加工場を見学してきました。
ところで、緑茶・紅茶・ウーロン茶、すべてお茶の木からとられているって知っていました??当然、それぞれ向きのお茶の木の品種はありますが、大本は一緒です。
お茶の茶葉を発酵させるかどうかで、お茶の種類も変わるのですが、緑茶にするためには、自然発酵する前に加熱して発酵しないようにしなければなりません。半日以内には、発酵が始まり、茶葉が茶色になってしまうので、午前中に摘んだ茶葉は昼から、午後に摘んだ茶葉は夕方から加工を始めるそうです。
特に午後から茶葉を摘んだものの加工を始めると、夜の11時過ぎにすべての工程が終わって、ようやく家に帰れるとか・・・新茶の時期は大変だ、ともおっしゃっていました。
お茶の加工工程は、①送風・加湿→②蒸熱→③冷却→④葉打ち→⑤粗揉→⑥揉捻→⑦中揉→⑧精揉→⑨乾燥 となっています。
この工程を経ると、摘み取り時は38キロあった茶葉が最終工程では4キロになります。元の茶葉の約10分の1の量になりますので、お店で売っている100gの煎茶は、元は1kgほどの茶葉を使って作っていることになります。
先日のお茶の手摘みで、40人ぐらいで3時間かけて、40kg摘めました。そう考えると・・・昔の手摘みしかできなかった頃って、とても大変だったでしょうね。
さて、工程ですが、今は機械を使って行われています。
例えば、最初の工程ですが、①の送風・加湿から冷却までを一気に一つの機械で行います。
この途中で、香りや色をチェックして、お茶としての質を見ていきます。
私たちが見ても、違いも質もあまりわからないのですが、お茶農家さんは厳しい顔で、香りの上がり方が良いのかどうか見ていました。
この後の工程も、専用の機械が使われて工程が行われていきます。それぞれの工程で、どんな状態か確認して、品質についてチェックをしています。
その後、複数の揉む工程を経て、最後の工程が精揉です。
精揉では、一方へ力をかけますが、けっこう大きな音で揉みをしていきます。
また、長い時間をかけて、ゆっくりと茶葉を揉んでいきます。
この揉み工程が全て終わった後に、お茶の葉を7月末ぐらいまで冷蔵庫で保管をしていきます。この間に、ある程度熟成がされ、さらに味わい深くなるとか。
皆さんも飲んでいるお茶がどうやって作られているのか、一度、想いをはせてみてください。
取材をするまでは、日々何気なく飲んでいたお茶ですが、実際に作る大変さを理解して、色々と考えさせられました。