信楽焼の美術館、そして様々な窯元の展示施設が併設された陶芸の森。
信楽に来られた際には、お薦めです。
信楽焼の美術館、そして様々な窯元の展示施設が併設された陶芸の森。 |
滋賀県立陶芸の森
いよいよこの秋からNHK「連続テレビ小説」の『スカーレット』が始まりましたね。その舞台となった焼き物のまち、甲賀市信楽町に訪れました。
信楽焼といわれると、古い歴史と詫びさびの素朴さを思い浮かばせられるのではないでしょうか?しかし焼き物は、歴史や作家の個性が強く現れたものばかりで、信楽焼のいいところを残しつつ、個性に花を咲かせた若手作家による様々な信楽焼を見て、触れてきました。
この陶芸の森は、主に三つのゾーンで分けられています。一つ目は、美術館として信楽焼の作家の作品を展示している建物、ここには野外の展示もあります。二つ目は様々な窯元が直売をするゾーンの産業展示館、そして三つめが窯があって体験できる施設です。この三つ目の施設は、焼き物のアーティストが滞在する施設も併設されています。
てくてくと、いざ森へ
標高300m。とても豊かな自然が点在する焼き物を引き立てる。
広場にはボコボコと陶芸家による作品が置かれており、とても小さなものから3mはあるのではないかという大きなものまであります。陶芸館に行く道中に見かけたいまにも動き出しそうなタヌキは、昼間から徳利の中身を飲んでいました。(苦笑
甲賀市立信楽産業展示館
観て、触れて、買って、
信楽焼と聞くとわたしは砂交りで土味素地のイメージが強いですが、こちらでは若手の陶芸作家による、近代的な作品も展示してあります。日常使いにピッタリな茶碗から忍者コスプレをしたタヌキまで。これらの多種多様な作品は気に入ったらお手軽な値段で購入することが出来ます。
他にも手土産にぴったりな、地元の名産品である土山茶や農産物加工品の販売もしていました。ちなみに、「お茶と信楽焼」の関係はとても深いのです。歴史は室町時代にさかのぼります...
ずいずい「お茶壷道中」
ずいずいという響きを聞くと、「ずいずいずっころばし」の歌を思い浮かべる方も少なくはないのではないでしょうか?この歌は「お茶壺道中」の様子をうたったものです。
江戸時代、毎年新茶の季節になると将軍家、朝廷御用としてツボに宇治の献上茶が詰められ、かごに乗せられて江戸まで運ばれました。その前後左右には馬50頭とともに役人400人が付き、とても大規模なものであったと言われています。
このときに使用されていたツボが、なんと信楽焼だったのです。信楽焼の茶ツボに入れた茶葉は、湿気にくく香りが失われにくいといわれ、とても好評だったそうです。
BROWN RICE WATER
自然広がるカフェで休憩
豊かな自然が見えるガラス張りの壁で作られた空間で食事をすることが出来ます。わたしが訪れた際には、Vegan Rice Plateがメニューにあり、まだまだ日本では見かけませんが、需要を感じさせられました。
普段Vegan(完全菜食主義者)ではないという方も、きまぐれVeganになって、地元無農薬野菜で野菜野菜不足解消をしてみてはいかがでしょうか?
信楽高原バス
標高300mもある陶芸の森に行くのはちょっと大変そう、、、という方でもご安心を。信楽高原鉄道・信楽駅から陶芸の森直行バスが出ています。(本数が少ないので、事前に時刻表を確認しておくことをお勧めします。)
滋賀県立陶芸の森
■住所■
〒529‐1804
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188‐7
■アクセス■
[公共交通機関]
信楽高原鐡道「信楽駅」下車のち、甲賀市コミュニティバス「陶芸の森前」または「陶芸の森(陶芸館前)下車
[自動車]
新名神高速道路「信楽I.C.」」より約8分
■定休日■
月曜日
■営業時間■
9:30‐17:00
■電話■
0748‐83‐0909
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甲賀初心者です🔰
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